女優竹内結子(38)主演のフジテレビ系連続ドラマ「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(木曜午後10時)の第8話が28日に放送される。

竹内が演じるのは、鈴木法律事務所・危機管理部リーダーの氷見江。法廷ではなくスキャンダルやトラブルの裏側を主戦場に活躍する異色の弁護士で、情報操作のプロ“スピン・ドクター”としてクライアントを窮地から救ってきた天才トラブルシューターだ。

新人エリート弁護士・藤枝修二を演じている中川大志(20)は「弁護士役ということで、バリバリ法廷シーンがあるのかと思ったんですけど、実際は危機管理という話でした。危機管理というのはあまりなじみのない仕事ですよね。僕自身もそういう仕事をする弁護士がいることは知りませんでした。台本を読むと、イメージ出来る弁護士より、危機管理にはいろいろな要素があると思いました。犯人捜しとか、探偵や刑事ドラマっぽいところも面白いですね。クライアントを守るために、事を大きくさせず、法廷に持ち込ませないようにする。扱う事象はスキャンダルが多いんですけど、そこには当事者間の問題だけでなく、常に世間が絡んでくる。そして、世間をコントロールするのが危機管理を扱う弁護士だと知りました」と話している。

第8話では、氷見(竹内)、与田知恵(水川あさみ)、藤枝(中川)、真野聖子(斉藤由貴)たちがニュース番組を見ている。氷見がチャンネルをかえようとすると藤枝が止めた。

番組で特集しているのは医療ベンチャー「フィニシス」を立ち上げた帝都医科大学の研究者・和久井純菜(森矢カンナ)。純菜は共同研究者の柏木さつき(伊藤麻実子)と、髪の毛1本でさまざまな疫病が判別出来るという検査キットを開発してメディアからも注目の的だ。藤枝は純菜が帝都医科大学では珍しく女性で成功している研究者だと、氷見たちに向かって褒めたたえる。

そんな純菜がネットでたたかれる。彼女の過去の論文に不正があったと疑われ、検査キットもうそではないかとネットニュースになったのだ。純菜は鈴木法律事務所に助けを求めて来る。氷見はまず大学の様子を純菜に尋ねた。純菜によると、大学は男性優位で女性にはセクハラやパワハラは日常茶飯事らしい。「フィニシス」の件も、大学側にとっては女性である自分たちが活躍することが目障りなのではないかと言う。

次に氷見はパートナーのさつきのことを聞く。純菜はさつきには才能があり、とにかく研究に専念したいタイプなので、自分は彼女が研究に没頭できる環境を、作っていると答えた。

氷見と与田は帝都医大を訪ねる。さつきに話を聞くが、研究のことしか考えていなかった。大学理事長の楽山大作(長谷川初範)は純菜の言葉通り、男尊女卑の塊のような人物だった。事務所に戻ると真野が純菜の論文に盗用があったことを突き止めていた。氷見たちは、論文についての謝罪会見を純菜に開かせることにする。