環境保護活動にも熱心な米俳優レオナルド・ディカプリオ(44)が、劣悪な環境で飼育されている100頭に及ぶクジラを開放するよう自身のツイッターで署名を呼び掛け、命を救っていたことが明らかになった。

地球温暖化や動物保護などの活動に精力的なディカプリオは、中国の水族館などに売る目的でロシア太平洋で捕獲され、凍り付く極寒の海に併設されたいけすに閉じ込められているクジラたちの姿を撮影した動画をリツイート。「この署名にサインし、ロシアにおけるクジラやベルーガの非人道的な捕獲への反対運動に参加して下さい」とオンライン署名サイトへの署名を呼び掛けるコメントを掲載。

その呼びかけに応じた1900万人のフォロワーたちの協力で多くの署名が集まり、その数日後に事態を重く見たロシアのプーチン大統領がこの問題に介入。さっそく、捕獲されていたクジラたちを海に開放することが決まった。

報道によるとクジラやベルーガの多くは生れて間もない子供だったと言い、改めてディカプリオの影響力の大きさを感じさせる結果となった。ディカプリオは自身が立ち上げた環境保護財団を通じて世界中の環境保護団体に多額の寄付をしたり、気候変動に関する啓発活動を行う国連のピース・メッセンジャーにも任命されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)