俳優水谷豊(66)が12日、大阪市内で監督・脚本を手掛けた公開中の映画「轢き逃げ-最高の最悪な日-」の舞台あいさつを行った。ダブル主演の中山麻聖(30)、石田法嗣(29)らも出席した。

ある地方都市を舞台に、ひき逃げ事件に関わる人々の心模様が描かれる。今後の目標とする俳優の質問に中山が「いろいろな役をやっていけるようになりたい。言っていいですか? 水谷豊さんみたいになりたい。アグレッシブさ、作品作りの情熱を間近で感じることができた。向かっていく姿勢に心打たれた」とゾッコンの表情で話すと、水谷は「ほんと、いや、いや、いや~」と照れ笑い。「芝居がかって『おい、おれみたいになんなよ』。そんなかっこいいセリフが言うことができればいいけど…。いや~、照れてしまいますね」と笑顔で話した。

大阪での舞台あいさつについて水谷は「大阪に来ると、いつも戻ってきたような感じがしますね」と話すと、客席から「お帰りなさい~」の声が飛んだ。

今作の舞台は神戸だが、今後の作品について「大阪はバイタリティーがありエネルギッシュで、人情がある。いつかチャンスがあれば、大阪ならではの作品を撮ってみたい」と意気込んだ。