映画監督としても活動する品川ヒロシ(47)が12日、大阪市内で、北海道下川町と吉本興業のSDGs推進における連携協定についての会見に出席し、5年ぶり新作映画(来年公開予定)を発表した。

映画は今夏に、下川町を中心に撮影スタート。東京で歌手への夢が破れ、故郷へ戻った20代後半の女性主人公が、身も心の傷もいやされていく姿を描く青春ドラマで、品川は現在、脚本を執筆中だという。

「僕の作品の中では男性と女性、性別も職業も違いますが、『漫才ギャング』みたいなイメージです」

現在、キャスティング中だといい、女優蒼井優を射止めた同じ所属事務所の南海キャンディーズ・山里亮太へのオファーを問われると「えと…まずは、おめでとうございます」と祝福。その上で「蒼井優さんは(オファーの)ハードルが高いし、山里もレギュラーたくさん抱えて、下川町に(長期間)連れて行けない」と答えた。

下川町は人口約3300人。東京23区に相当する広さだが、うち森林が9割。林業が盛んで、夏と冬の温度差は60度にも及ぶ。すでに、自然に恵まれた下川町へも行き、撮影プランを練っており、品川は「心の中がグツグツしている感じで、パワーが出ている人」をキャスティング中だとも明かした。

協定では、品川の映画と、「乳首ドリルコンビ」のすっちー(47)吉田裕(40)らによる「しもかわ森喜劇」の企画が始動しており、この日、発表され、会見には芸人代表で西川きよし(72)も出席。きよしは、品川の「グツグツした人」発言を耳にすると「僕だな」とつぶやき、出演を“直訴”する場面もあった。

新喜劇は、吉田がリーダーとなって企画が進められており、セットや衣装などは地元の町民が手がける予定。吉田が「乳首ドリル」の相棒、座長のすっちーへ出演を依頼し、「しもかわ森喜劇」でも、ドリル共演が実現する運びとなった。

吉本興業では現在、カラテカ入江慎也らによる「闇営業」問題が起こっているが、すっちーはこれを逆手に、吉田へ向かって「これは会社通してやってるんですか」。吉田は大あわてで「当たり前じゃないですかっ!」と返し、すっちーは「それさえ聞いていれば安心です」。このやり取りに、会見に出席していた下川町の谷一之町長も爆笑していた。