ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)が、解離性脳動脈瘤(りゅう)破裂によるくも膜下出血で救急搬送され、現在も入院していることが1日、分かった。同日、都内で行われた嵐の展覧会の会見前、メンバーが報道陣に報告。病床で闘っているジャニー氏に向けて「1日も早く元気に回復してくれることを祈っています」。ジャニーズ事務所としても「今もジャニーは必死に頑張っております」と伝えた。

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1日午後、嵐のメンバー5人が報道陣の前に登場して、ジャニー喜多川氏の病状について語った。グループ初の展覧会に関する会見の前に、代表して、松本潤(35)が口を開いた。

「ご報告させていただきたいことがあります。6月18日に、弊社の社長、ジャニー喜多川が、病院に緊急搬送されました」

嵐の5人は翌日19日に、都内の病院に見舞いに行ったという。「その後もそれぞれ時間がある時に、なるべくジャニーさんの病室に通っているような現状です」と明かした。松本は一呼吸おいて「今は、ジャニーさんが1日も早く、元気に回復してくれることを祈っています」と力を込めた。「皆様には、今は静かに温かく見守っていただければと思っておりますので、何とぞ、よろしくお願いいたします」と伝え、5人で頭を下げた。

ジャニーズ事務所によると、先月18日午前11時30分ごろ、ジャニー氏は都内の自宅で体調の異変を訴え、救急搬送され、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血と診断された。入院後、近藤真彦(54)木村拓哉(46)東山紀之(52)中居正広(46)や嵐のメンバーをはじめ、ジャニーズJr.を含むほぼ全ての事務所所属タレントが見舞いに訪れた。

同事務所は「所属タレントたちは、ジャニーを元気づけたいという思いから、日々、病室を訪れております」と伝えた。

取材によると、ジャニー氏は倒れる前日の先月17日、ジャニーズJr.らが出演するNHKBSプレミアム「ザ少年倶楽部」の収録を訪れていた。他にも連日、ライブイベントのリハーサルや、舞台の稽古現場を訪れ、積極的に指示を出したりスタッフと打ち合わせをしたりしていたという。

一方で、最近のジャニー氏は、記者の取材に応じた際、自身の体調について明かすこともあった。SMAP独立問題が明らかになった16年1月に入院していたことも、後日明かしている。「病気なんですよ」と口にし、冗談っぽく笑うこともあった。スタッフに支えられながら立ち上がり、車いすを使うことも増えた。時折言葉がこもってしまうこともあり、「思うようにしゃべれなくなってるんです。(体調が)良くないんですよ」とも話していた。

ジャニーズ事務所は「今もジャニーは必死に頑張っております」と伝えた。松本は「この後(展覧会の)会見ありますが、この(入院の)話で暗い会見になるのは、ジャニーさんも望んでいないと思いますので」と気丈に話した。芸能界に新たな文化を生み出し、3つのギネス世界記録に認定された希代のプロデューサー。所属タレントの誰もがカムバックを祈っている。