ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)が、解離性脳動脈瘤(りゅう)破裂によるくも膜下出血で救急搬送され、現在も入院していることが1日、分かった。同日、都内で行われた嵐の展覧会の会見前、メンバーが報道陣に報告。病床で闘っているジャニー氏に向けて「1日も早く元気に回復してくれることを祈っています」。ジャニーズ事務所としても「今もジャニーは必死に頑張っております」と伝えた。

   ◇   ◇   ◇

今年1月、嵐が来年いっぱいをもっての活動休止を発表したことを受けて、ジャニー氏は「あと2年間頑張ってくれるだけで、すごくうれしいですよ。僕なんて、2年後はもういないかもしれないけどね」と冗談交じりに話していた。

99年、ジャニー氏は5人に「嵐」という名前をつけた。50音で最初の「あ」と、アルファベットでも最初の「A」。「頂点を目指す」という意味を込めた。20年後。名前の通り、「嵐」は国民的アイドルグループになった。ジャニー氏は「20年よく頑張った。20年頑張るって大変なことですから」とねぎらい、5人の決断を尊重した。

ジャニー氏は「若い子は強いですよ。尊敬してます。僕は、嵐に付いていきます。2年でも3年でも、いつまでも付いていきますよ」と話していた。今回、入院を最初に報告したのが嵐だったのは、運命だったのかもしれない。【横山慧】