歌手吉田拓郎(73)が3日、パシフィコ横浜でコンサートツアーの最終公演を行った。

スタートの「大いなる」の弾き語りから4300人のファンは総立ち。「こんばんは、横浜~!特別な夜になると思います」と応じた拓郎は歌唱もトークも絶好調。「女子フィギュアスケートの紀平梨花さんに注目しています。滑りが美しい。心から全てを奪われています」。知人を通じてサインをもらったことを明かし「でも、私のことを知らなかった」とオチまで付けて盛り上げた。

小田和正と最近、会ったことも明かした。「時代が変わったね」と言いながら「『♪君を抱いていいの』の人(小田和正)と甘いものを食べながら2人で4時間くらい話した。若い人の活躍と、僕らはどうすればいいのかの2つが重要テーマ。結論は出ない。甘い物を食べ過ぎたよ」と苦笑交じりに話した。

そして「音楽はすごい力を持っている。どん底から立ち直ることもできる」と訴えて「音楽はやめない。詞を書いたり曲を作ったり」。ツアーはこの日で幕を下ろすが、音楽人生はまだまだ続くと力強く宣言した。

公演は新曲「運命のツイスト」やヒット曲「人生を語らず」「ガンバラナイけどいいでしょう」など20曲を約2時間半かけて歌唱。7公演で2万2000人を動員したツアーを笑顔で締めくくった。