歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)が、歌舞伎に携わる俳優やスタッフたちの労働の現状を明かし、働き方改革が必要だとする考えを示した。

海老蔵は10日、「働き方改革」のタイトルでブログを更新。「歌舞伎の公演は皆さまが思われている以上に重労働です。毎日休みなく昼夜公演があるのが正常という昨今です」と書き出し、「七月大歌舞伎は数年前から半日休みを導入しています。私の意志です」とした。

公演中は主演俳優のみならずスタッフたちも休みなく働き、「1日も完全休養がない。という事実は現実としてあり それを我々は背くことなく日々舞台に立つ」という現状に、「日々舞台に立つ事は役者にとってとても幸せで名誉な事です」としながらも、「根が役者なので大半の方は懸命に一生懸命日々努めます。風邪ひいていようと声が出なくても具合悪くても 場合によっては歯医者さんや病院も行けない月が数カ月続くこともある、これは良くない そんな環境に自分なら耐えられても 次の世代 次の次の世代に引きずる事は果たしてどうなのか?」と疑問を呈した。

「父もずっとでした、、」と、亡き十二代目市川團十郎さんも同様に休みなく働いたが、「私は変えないといけない、そう思います」と海老蔵。「なにもしないよりも何かに夢中に何かにがむしゃらに命懸けで出来る仕事とは誠に尊い そう感じます」とした一方で、「しかし健康あっての舞台なので、、」と複雑な思いをつづった。