ダウンタウン、ナインティナインらを輩出した「第40回ABCお笑いグランプリ」が21日、大阪市福島区の朝日放送で開かれ、結成丸8年の男性コンビ「エンペラー」が優勝した。

40代目王者は、京都出身の安井祐弥(26)、高知出身のにしやま(28)。NSC(吉本総合芸能学院)の34期同期で、11年6月に結成した。1本目が彼女と彼氏にふんした掛け合い漫才、2本目は銀行強盗を描いたコントを演じ、本選初出場で頂点に立った。

にしやまは「感無量です」と言い、安井も「実感がわかない」。もともと、しゃべくり漫才を“本職”としたコンビで、にしやまは「次は、M-1(グランプリ)が一番とりたいレース(賞)です」と話す。

安井は、一昨年に同賞をとりブレークした霜降り明星を「漫才でとったので、意識した」と明かした。

コンビは、闇営業問題に揺れる吉本興業の「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」の所属。20日に宮迫博之、田村亮が開いた記者会見が波紋を呼ぶことを聞かれ、安井は「僕ら、ペーペーなんで、上の方の情報はほぼ分からないです」。にしやまは「やりたいことをやるだけ。とにかく今は、いろんな人に僕たちを知ってもらいたい」と語った。

また、賞金100万円の使い道には、犬好きのにしやまが「トイプードルを飼いたい」。酒が好きな安井は「とくに今の季節、公園とか外で、みんなで缶チューハイを飲みたいので、そのお金に使いたい」そうで、飲酒にまつわる失敗談には「酔っぱらって、転んで前歯を折ったことがあります」と話していた。