ABCテレビとテレビ朝日系で放送される「熱闘甲子園」(6日スタート、月~木、土曜は午後11時15分、金、日曜は午後11時10分)のテーマソングを担当する4人組バンド、Official髭男dismが1日、東京・六本木の六本木ヒルズアリーナでスペシャルライブを開催した。

メンバーは1000人の中高生に迎えられ、猛暑日の熱気がこもるステージに登場した。ボーカル藤原聡(27)は、滝のように流れる汗を拭いながら「夏が来たという感じの天気ですね」とあいさつ。ライブではブラスバンドが印象的なテーマソング「宿命」のほか、「ノーダウト」「Pretender」を披露した。

藤原は「宿命」について「この夏勝ちに行くぞ、という球児の思いをたたえる曲を作りたかった」といい、ギター小笹大輔(25)は「球児だけでなく仕事、勉強など頑張っている全ての人の背中を押す曲になっていると思います」と続けた。

「熱闘甲子園」バージョンのミュージックビデオでは初めて甲子園のグラウンドに立ち、小笹は「甲子園のマウンドに足を踏み入れる人生なんてそう何種類もない。貴重な経験でした」、ベース楢崎誠(30)も「身が引き締まる思いでした」と感激した。

昨年のテーマソングは嵐の「夏疾風」で、歴代人気アーティストが担当している。楽曲制作のオファーは信じられなかったといい、藤原は「メジャデビューして1年とちょっとのバンドに依頼してくれる、『熱闘甲子園』チームのおとこ気ですよね」と感謝。同曲はブラスバンドバージョンも制作され、応援歌として定番化についても「なって欲しいですね」と意欲的に語った。

藤原は出身校の鳥取代表・米子東が28年ぶりに本選出場を決めた。母校の甲子園出場を喜びつつ「そこに向かっていく全球児をたたえたい」と6日の開幕を控えた球児たちへエールを送った。

イベントには同番組のキャスターを務める古田敦也氏(53)とABCテレビヒロド歩美アナウンサー(27)も登壇した。生演奏を間近で聞いた古田氏は「すごかった。後ろに高校球児の姿が見えました」と感激の表情で、「いい歌に巡り合えた。一緒になって甲子園を盛り上げていきたい」と意気込んだ。