俳優加藤雅也(56)が7日、東京・銀座の丸の内TOEIで、主演映画「影に抱かれて眠れ」(和泉聖治監督)の初日舞台あいさつに出席した。

作家北方謙三氏の小説「抱影」を原作にした作品で、加藤は「日本では今、ハードボイルド作品の製作が難しくなっていますが、その中で生み出した作品です。こうした作品が作り続けられるよう、お願いします」と話した。

ワンシーン出演もしている北方氏も登壇し「(自分の小説は)10本になっていないくらい映画になっていますが、今までにない心のざわめきがあって、映画見たいなあという気持ちになりました」と満足そうだった。

加藤は「北方文学の主人公を演じることは喜ばしいけど、難しいこと。北方先生からは、諦念という言葉を心に置いてやってください、というアドバイスをいただきました」と明かした。

横浜を舞台に、酒場を営む画家が、裏社会の抗争に巻き込まれる物語。俳優中野英雄が初プロデュースした。

ほかに中村ゆり、EXILEの松本利夫、カトウシンスケ、湘南乃風の若旦那、熊切あさ美らが出席。