女優の木内みどりさんが18日、急死した。木内さんの公式ツイッターが21日、発表した。死因は急性心臓死で、既に家族葬を執り行ったという。

「木内みどりが、2019年11月18日、急性心臓死により永眠いたしました。生前の本人の希望通り通常の通夜・告別式は行わず、家族のみでお別れをいたしましたことをご報告いたします。これまで応援してくださいました皆様、またお世話になりました皆様へ謹んで御礼を申し上げます。」

木内さんは亡くなる2日前の16日、ツイッターで広島の録音スタジオで、映画監督で俳優の塚本晋也氏と収録を行ったと報告。その後、広島市内を散歩した写真もアップしていた。翌17日も午後4時12分に広島の原爆ドームの写真をアップし「散歩中」とつづっていた。

木内さんは劇団四季を経て女優デビュー。1971年(昭46)の映画「『されどわれらが日々-」』より別れの詩」でデビュー。18年のNHK大河ドラマ「西郷どん」など映画、ドラマに多数、出演してきた。

一方で2011年3月11日に発生した、東日本大震災を機に、脱原発を訴え、国内外で日本政府を批判するなど、脱原発活動に転じた。7月の参院選では、脱原発を訴え続ける、山本太郎代表が立ち上げた、れいわ新選組が東京・新宿や品川で行った、大きな街頭演説会で総合司会を担当。山本代表が訴える、消費税廃止などの政策への支持を訴えていた。

木内さんは18年7月に「一回きりの人生。致死率100%の人生。67歳の今、あと、何年生きられるのかを考えるようにもなりました。だからこそ始めてみることにしました。聴いてください」とウェブラジオ「木内みどりの小さなラジオ」を立ち上げていた。

公式ツイッターは「後日『木内みどりの小さなラジオ』HPに皆様からお別れのお言葉を残していただける場所を設置する予定です。詳細決定次第お知らせいたします。なお、誠に恐縮ながら本人の遺志により供物・供花は辞退申し上げます。また家族及び関係者へのご取材やお問合せはご遠慮くださいますようお願い申し上げます。」(コメントは原文のまま)とつづった。