漫才日本一決定トーナメント「M-1グランプリ2019」の決勝(午後6時34分、テレビ朝日系で生中継)はミルクボーイが優勝した。最終決戦はミルクボーイ、かまいたち、ぺこぱの上位3組で争われ、ミルクボーイが6票を集めた。

審査員はオール巨人、上沼恵美子、サンドウィッチマン・富澤たけし、立川志らく、ナイツ・塙宣之、中川家・礼二、松本人志の7人。


かまいたちらM1決勝進出9組/写真、略歴一覧

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<最終決戦の成績>


順位コンビ名得票巨人志らく富澤礼二松本上沼
ミルクボーイ6-
かまいたち1------
ぺこぱ0-------


ミルクボーイ(吉本興業)

最終決戦は3番目に登場。 1本目の「コーンフレーク」に続き「もなかやないか」「ほなもなかちゃうやないか」で畳みかける。6票を集めて優勝を飾った。

◆内海崇「今年初めてテレビで漫才して、『ミルクボーイ!ミルクボーイ!ミルクボーイ!』嘘です。こんなもん。夢!夢!夢!」

◆駒場孝「僕の方が嘘やと思っていますから。ほんま嘘です。たくさんの方に応援してもらいました。みなさんのおかげです。いろいろと恩返しができました」

◆松本人志「過去最高と言ってもいいかもしれないですかね。(今回の決勝進出者は)数年前なら誰が出ても優勝してもおかしくなかったというくらいのレベルです。素晴らしかったです」

◆上沼恵美子「感動しました。泣きたいんだけど…」

◆オール巨人「誰が取っても金、銀、銅。最高の戦いやったと思います」

M-1グランプリ2019で優勝し記念撮影を行うミルクボーイの駒場孝(左から2人目)と内海崇(同3人目)。左が今田耕司、右が上戸彩(撮影・大野祥一)
M-1グランプリ2019で優勝し記念撮影を行うミルクボーイの駒場孝(左から2人目)と内海崇(同3人目)。左が今田耕司、右が上戸彩(撮影・大野祥一)

かまいたち(吉本興業)

最終決戦は2番目に登場。「自慢できること」をテーマに展開。山内が「映画のトトロを見たことない」と力説。


ぺこぱ(サンミュージック)

最終決戦は1番目に登場。 シュウペイのボケを松陰寺がことごとくノリツッコむ体で全肯定。1本目よりもスケールアップ。


<決勝の成績>


順位コンビ名得点巨人志らく富澤礼二松本上沼
ミルクボーイ68197999797969798
かまいたち66093959593949595
ぺこぱ65493949194929496
和牛65292969691939292
見取り図64994929491939194
からし蓮根63993908990939094
オズワルド63891898991949094
すゑひろがりず63792919290918992
インディアンス63292898790928894
10ニューヨーク61687919088888290


ミルクボーイ(吉本興業)

決勝は7番目に登場。ボケ担当の駒場孝とツッコミ担当の内海崇が「コーンフレークやないか」「ほなコーンフレークちゃうやないか」。M1史上最高得点をたたき出し、1位で最終決戦へ進んだ。

◆松本人志の話「行ったり来たり漫才とでも言うのか。揺さぶられたなあ。良かった」

◆上沼恵美子の話「一番笑いました。ネタのセンス、抜群です」

決勝に進出したミルクボーイ(C)M-1グランプリ事務局
決勝に進出したミルクボーイ(C)M-1グランプリ事務局

かまいたち(吉本興業)

決勝は2番目に登場。言い間違えたボケ担当の山内健司をツッコむ浜家隆一に対し、山内が堂々と開き直る。2位で最終決戦へ進出した。

◆松本人志の話「圧巻」

◆立川志らくの話「参りました」

◆上沼恵美子の話「すごく腕を上げた。驚いた」

決勝に進出したかまいたち(C)M-1グランプリ事務局
決勝に進出したかまいたち(C)M-1グランプリ事務局

ぺこぱ(サンミュージック)

決勝は最終10番目に登場。ボケ担当のシュウペイとツッコミ担当の松陰寺太勇。タクシーネタ。シュウペイのボケを松陰寺がツッコむ体で肯定する、独特のスタイルで展開。和牛を破って3位で最終決戦に進出した。

◆上沼恵美子の話「新しいツッコミ。大好き。新しい」

◆立川志らくの話「大嫌いなタイプだったのがどんどん好きになって、点が上がっていった」

◆松本人志の話「ノリツッコまないボケと言うのか。新しいところを突いてきた」

決勝に進出したぺこぱ(C)M-1グランプリ事務局
決勝に進出したぺこぱ(C)M-1グランプリ事務局

ニューヨーク(吉本興業)

決勝は1番目に登場。ボケ担当の嶋佐和也が身振りを交え披露したラブソングに、屋敷裕政がツッコむネタ。

◆オール巨人の話「設定としてはよくあるネタ。歌の中でたくさんの笑いを取るのは難しい。トップバッターとしては僕は良い点を付けた」

◆松本人志の話「僕の主観もあるけど、笑いながら突っ込んでるのがあまり好きじゃない。怒ってるようなツッコミが良かった」

決勝に進出したニューヨーク(C)M-1グランプリ事務局
決勝に進出したニューヨーク(C)M-1グランプリ事務局

和牛(吉本興業)

決勝は3番目に「敗者復活枠」が引かれ、2位ミキに約13万票差の65万票を獲得して登場。ネタは物件探し。紹介するボケ担当の水田信二に対し、ツッコミ担当の川西賢志郎が「住んでるやないかー」

◆ナイツ・塙宣之の話「また新しいネタを見させていただいた。毎年進化している」

◆オール巨人の話「後半グッと盛り上がった。安心感ありましたね」

敗者復活戦で漫才を披露する和牛©M-1グランプリ事務局
敗者復活戦で漫才を披露する和牛©M-1グランプリ事務局

すゑひろがりず(吉本興業)

決勝は4番目に登場。袴姿に鼓と扇を携えた伝統芸能スタイルで合コンをテーマにネタを展開

◆オール巨人の話「漫才の形としてどうかと思うけど、楽しかったらそれでいい。今まで見た(彼らの)ネタで一番良かった」

◆中川家・礼二の話「単純に面白い。素直に笑える」

決勝に進出したすゑひろがりず(C)M-1グランプリ事務局
決勝に進出したすゑひろがりず(C)M-1グランプリ事務局

からし蓮根(吉本興業)

決勝は5番目に登場。ボケ担当の伊織とツッコミ担当の杉本青空が自動車教習所ネタを披露。

◆上沼恵美子の話「ファンです。初々しい。この必死さ、チャンピオンをとろうという気持ちが伝わった。このお二人は純。頑張れ!」

◆立川志らくの話「一番好きなタイプです。今日の出演者の中で一番、ファンになった」

◆オール巨人の話「感動した。デビュー当時の2人に何度も「辞めろ」と言ったこともあった。えらい。よくここまできた」

決勝に進出したからし蓮根(C)M-1グランプリ事務局
決勝に進出したからし蓮根(C)M-1グランプリ事務局

見取り図(吉本興業)

決勝は6番目に登場。ボケ担当のリリーとツッコミ担当の盛山晋太郎が互いの見た目を勢いのままにディスり合う

◆サンドウィッチマン・富澤たけしの話「あおり運転の申し子」が一番面白かった。もう少し展開があればもっと点数があがっていた」

◆松本人志の話「(盛山の)ブーツとこに裾が上がってんのがいややったなあ」

決勝に進出した見取り図(C)M-1グランプリ事務局
決勝に進出した見取り図(C)M-1グランプリ事務局

オズワルド(吉本興業)

決勝は8番目に登場。ボケ担当の畠中悠とツッコミ担当の伊藤俊介。飄々とボケる畠中に対し、伊藤がローテンションから徐々に激しくツッコむ。

◆中川家・礼二の話「ミルクボーイの後でよくここまでやった」

◆上沼恵美子の話「スマートで聞きやすかった。ミルクボーイの後というのが少し残念だった」

◆松本人志の話「結成5年ですごい」

決勝に進出したオズワルド(C)M-1グランプリ事務局
決勝に進出したオズワルド(C)M-1グランプリ事務局

インディアンス(吉本興業)

決勝は9番目に登場。ボケ担当の田渕章裕とツッコミ担当の木村亮介。おっさん女子のデートネタで、田渕のおっさんぶりが火を噴く。

◆ナイツ・塙宣之の話「平和すぎるというか、おっさんにグッとくるものがなかったと言うか… 」

◆中川家・礼二の話「やり込んでる感がある。素の部分が見えてこないところがあるのが少し寂しい」

決勝に進出したインディアンス(C)M-1グランプリ事務局
決勝に進出したインディアンス(C)M-1グランプリ事務局

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