漫才日本一決定トーナメント「M-1グランプリ2019」の決勝が22日行われ、ミルクボーイが令和初の漫才日本一に輝いた。

日刊スポーツでは決勝に先駆け、担当記者の予想を掲載。

 

◎ ミルクボーイ

○ 見取り図

× からし蓮根

 

と予想し、ミルクボーイの優勝を見事に的中させた大阪本社・演芸担当の星名希実記者が明かすミルクボーイとは…。

 

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本命にしていたミルクボーイが優勝した。ボケ担当の駒場孝(33)とツッコミ担当の内海崇(34)のコンビ。M-1では初の決勝で優勝した。

10、16~18年には準々決勝まで進んでいた。約6年間の空白期間を、内海は「サボっていた」。駒場は「勝手に一段落した」と振り返っていた。新ネタを作ることもなかった。

先輩芸人からの厳しい声や後輩芸人の成長により、お笑いを見つめ直した。後輩と一緒にライブを行うと、自分たちがスベり、後輩がウケたこともあった。それでも自分たちを追い込み、真剣にお笑いに取り組む姿に「この勢いで優勝するかも…」と思い、本命にしていた。

準決勝後の取材で、優勝したときの賞金の使い道を聞くと、駒場は「衣装のズボンに穴が開いてるんで、500万かけて直したいです」と語っていた。「ズボンなんてすぐに直せるのでは…」と思ったが「結構ジンクスとか気にする。パンツも靴下もウケたときのをはいておきたい」。準々決勝では穴はなかったが、準決勝は穴が開いたまま挑んだ。そして通過し「決勝でふさいだらスベると思って開けたまま行きます」と宣言していた。

内海は「駒場は水も準決勝の会場の自販機で売ってへんペットボトルを持ってて『それ、どうしたん?』って聞いたら『大阪から持ってきた』って」と明かした。駒場は「決まったところの薬局で買った水のときにウケたんで決勝のときも持って行く」と話していた。この日もズボンに穴が開いていただろうし、大阪の薬局の水を持っていたに違いない。

内海は「角刈り技能コンテスト日本3位の人」に角刈りにしてもらっているといい「ボク専用の散髪台、チャンピオン専用散髪台を作ってほしいなと思ってる」と優勝後の夢を語っていた。「角刈りの方だけ僕が無料で招待して、そこ行ってもらったら僕がお金払っておきます。僕のツケで角刈り無料にしたいな」。その散髪台ができたときもぜひ取材したい。