大みそかの「第70回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分スタート)のリハーサル2日目が29日、東京・渋谷の同局で行われた。乃木坂46、欅坂46、日向坂46の「坂道」3グループは、合同で初のパフォーマンスを披露する。

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乃木坂46、欅坂46、日向坂46の「坂道」3グループが、合同で初めてパフォーマンスする。メンバー総勢約80人に総合司会内村光良(55)も加わっての大がかりな試みだ。NHKは“坂道シフト”とも言える異例のリハーサル構成を組み、期待の大きさを感じさせた。

乃木坂46の歌唱曲は昨年のレコード大賞曲「シンクロニシティ」。白石麻衣(27)がセンターだ。楽曲の途中で、向かって左から欅坂46、右から日向坂46が登場。内村も後方に立ちパフォーマンス。トップアイドルたちの貴重な共演で、ステージを華やかに彩った。

乃木坂46キャプテン秋元真夏(26)は、「坂道の団結力を見せたい。グループごとに毛色が違うんですけど、一緒に戦っていく仲間、良き戦友として」と話した。白石も「お祭りのような。楽しくシンクロできたらなと思います」と笑顔。齋藤飛鳥(21)は「一生に一度あるかないかの機会」と話した。

一方、欅坂46キャプテンの菅井友香(24)は「乃木坂さんのおかげで、私たちも誕生させていただくことができました。私たちも少しでも力になれれば」と誓った。日向坂46キャプテンの佐々木久美(23)も「こんな機会もう2度とないと思うので、坂道の名に恥じないように盛り上げられたら」と意気込んだ。

リハーサルは午前中ラストに日向坂46が登場。1時間の昼休み中に「シンクロニシティ」の準備や場当たりなどが行われ、午後1時からそのまま乃木坂46、続いて欅坂46がリハーサルを行った。グループ関係者は「こんなに多くのリハーサル時間をいただいたことはない」と驚く。今や日本を代表するアイドルとなった乃木坂46はじめ、クールなパフォーマンスで人気の欅坂46、見る者を幸せにする「ハッピーオーラ」あふれる日向坂46。「坂道」グループの勢いを大みそかに体現する。【横山慧】