8日に放送された吉高由里子(31)主演の日本テレビ系連続ドラマ「知らなくていいコト」(水曜午後10時)の第1話の平均視聴率が9・4%(関東地区)だったことが9日、ビデオリサーチの調べでわかった。

吉高演じる真壁ケイトは、一流週刊誌“週刊イースト”の特集班記者。シングルマザーとしてケイトを育て上げた秋吉久美子演じる映画翻訳家の母・杏南が、ケイトの父親はハリウッドスター“キアヌ・リーブス”だといって他界する。社会の真実を暴きつつ、母の残した謎の言葉に翻弄(ほんろう)される。大石静のオリジナル脚本で送るお仕事系ヒューマンドラマだ。連載班の後輩で恋人の野中春樹を重岡大毅(ジャニーズWEST)、編集長の岩谷進を佐々木蔵之介、動物カメラマンでケイトの元カレの尾高由一郎を柄本佑、謎の自転車屋乃十阿徹を小林薫がそれぞれ演じる。

第1話では、ケイトは仕事に恋に充実した日々を送っていた。ある日、同居する母・杏南が倒れたと連絡を受ける。未婚のままケイトを育て上げた杏南は、病床でケイトの父があの“キアヌ・リーブス”だと言い残し、あっさり亡くなってしまう。

連載班の後輩で恋人の野中に相談するもジョークでは、と取り合われない中、母の書斎から若き日の母とキアヌ・リーブスの写真が出てくる。

数日後、仕事に復帰したケイトは、ずっと追っていた詐欺のネタを編集長の岩谷に直談判する。ネット上の架空の人物に恋をして大金を貢ぎながら、自分はだまされていないと信じる高齢女性・多賀笑子(倍賞美津子)に取材をするべく、笑子が営む茶道教室に入門するケイト。しかしガードの固い笑子を前に取材は難航。そんな中、海外出張から戻った動物カメラマンでケイトの元カレの尾高が線香を上げにケイトの家に訪れる。杏南の最期の言葉を聞き「ステキじゃないか」と“父親キアヌ説”を否定しない尾高に元気をもらうケイト。尾高はその帰り、ケイトには言えない3年前のある出来事を思い出していた。

笑子に詐欺に引っかかっていることを伝えると、破門される。帰宅したケイトは、母の遺品から指輪を見つける。指輪の購入者を調べると、無差別殺人犯乃十阿徹という人物が母親に指輪を贈ったことがわかった。ケイトは自分が殺人犯の娘なのではないかと疑い、ひどく落ち込む。恋人の野中が励ましに来て、ケイトに「結婚しよう」とプロポーズする。殺人犯の娘であることを伝えても野中は気持ちは変わらないと言い切った。「愛」の力を実感したケイトは、笑子のところを訪れて、「恋の話がしたいです」といい、信頼を得て記事化に成功する。

スクープを出して会社でも絶賛されたケイトだったが帰宅すると家に野中が訪れ、ケイトが殺人犯の娘ということを理由に「やはり結婚はできない」と別れを切り出される。