歌手槇原敬之(50)が13日、覚せい剤取締法違反(所持)と医薬品医療機器法(旧薬事法)違反の疑いで警視庁に逮捕されたことで、芸能界は大混乱に陥った。今年はデビュー30周年イヤーで、ベストアルバムの発売のほか秋からは全国ツアーが予定されていた。また、歌手への楽曲提供や、番組テーマ曲の制作など数多く手掛けており、各局が対応に追われた。

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槇原容疑者にとって、華々しく飾る予定だった30周年イヤーが、まさかの展開を迎えた。

90年10月にデビュー。昨年10月に、初のカバーベストアルバム「The Best of Listen To The Music」を発売し、「30周年でしかできないことがある。みんなで楽しもうね30周年! いっぱいやるから」とコメントし、キックオフを告げていた。同アルバム発売元のユニバーサル ミュージックは「対応を協議中です」。

同アルバム発売後も、直筆LINEスタンプの販売や、アナログ盤の発売、来月4日には他の歌手への提供曲セルフカバーアルバム「Bespoke」の発売も予定していた。さらに、夏には自身の特集号の発売や、オールタイムベストアルバムの発売、秋からは全国ツアー開催など、予定はめじろ押しで、各所発売中止などを含めた対応について、今後協議していくと見られる。

また、同容疑者は先月発売された木村拓哉(47)の初ソロアルバム「Go with the Flow」に収録の「UNIQUE」をはじめ、SMAPの楽曲「世界に一つだけの花」など、数多くのアーティストに楽曲を提供してきた。ともに発売元であるビクターエンターテインメントは、日刊スポーツの取材に「事実関係を確認中です」とコメント。同容疑者は、他にもCM曲や番組テーマ曲などを数多く手掛けており、今後も各社が対応に追われることになりそうだ。