2月21日に中居正広(47)が会見して、3月いっぱいでのジャニーズ事務所退所、今後は自ら設立した「のんびりな会」の所属として活動していくことを発表した。

SMAPの活躍を追いながら、記者生活を送ってきた記者が思ったのは「青が去って、残ったのは赤だけ」という思いだ。

ジャニーズのグループには、それぞれメンバーカラーがある。つまりSMAPでは中居が青で、1人だけジャニーズに残る木村拓哉(47)が赤ということだ。

91年に「Can'tStop!!-LOVING-」でCDデビューしたSMAPのブレークのきっかけになった、フジテレビ系のバラエティー「夢がMORIMORI」(92年4月~95年10月)に「音松くん」という人気コーナーがあった。アニメ「おそ松くん」をもじった6人兄弟のコントで、当時6人組だったSMAPには、それぞれメンバーカラーの名前があった。

中居は「青松」、木村は「赤松」、稲垣吾郎(46)は「桃松」、草なぎ剛(45)は「黄松(きいまつ)」、香取慎吾(43)は「緑松(みどまつ)」、そして森且行(46)は「白松」だった。それぞれ個性的な兄弟だったが、草なぎの黄松がいつも大好きなカレーを持っていたのが印象に残っている(笑い)。

その後のフジテレビ系「SMAP×SMAP」(96年4月~16年12月)の人気コーナー「ビストロSMAP」では、中居の青と稲垣の桃色が入れ替わっていたのだが、基本は「夢が-」の色だ。

熱心なファンにとってもメンバーカラーは重要だが、エンタメに関わる業界人にとっても基本中の基本だ。記者の友人のテレビマンは「俺はジャニーズのメンバーにテロップを入れる時は、そのメンバーカラーの文字か、その色で縁取りの白抜き文字を使う」と、自身のこだわりをひそかに自慢している(笑い)。

ちなみに嵐では大野智が青で、櫻井翔が赤。TOKIOでは国分太一が青で、長瀬智也が赤。V6では井ノ原快彦が青で、森田剛が赤。Hey!Say!JUMPでは伊野尾慧が青で、山田涼介が赤。Kis-My-Ft2では千賀健永が青で、北山宏光が赤となっている。

個人的には中居のジャニーズからの独立は残念でもあり、大いに期待するところでもある。かつて中居がMCを務めたテレビ朝日系バラエティー「中居正広の身になる図書館」にパネリストとして何度か出演した。オンエア上では厳しいツッコミを何度も受けたが、そうでないところでは温かい気配りに何度も気持ちをほぐしてもらった。まさに“座長”中居正広ならではだ。

赤坂でテレビマンとSMAPについて語り合いながら、中居のこれからの活躍を期待して赤ワインで乾杯した(笑い)。

※草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字体その下に刀