悪性リンパ腫と診断され入院中の元フジテレビ笠井信輔アナウンサー(56)が、次男の大学卒業式が中止になったことを報告するとともに、安倍晋三首相の卒業式に関する発言を「遅いです」と批判した。

笠井アナは15日、ブログを更新。安倍首相が14日の会見で、卒業式に関して「安全面での工夫を行った上で、ぜひ実施していただきたい」と発言したことに触れ、「総理!遅いです。うちの息子の卒業式は、きのう3月13日。既に中止です。今日、家に卒業証書が郵便局のレターパックで届いたんですよ。今、総理の発言は、かつてないほど影響力を持っています。今から卒業式が復活できる学校があるといいんですが、世の中の多くの学校はもう卒業式が中止となってしまっていると思います。もう少し早くその発言をしてくれていれば、多くの学校が卒業式をできたと思うのですが…」とつづった。

病室に見舞いにきた次男は「やっぱり出たかった。やってもらいたかった。学生最後の卒業式だから」と悔しい思いを吐露したという。幼いころから病弱だった次男と、それを支えた妻の苦労を振り返り、「本当にいろいろな“戦い”があって、ここまで成長できたことを、次男と妻が1番わかっているはずです。ですから、二人はきちんと卒業式を体験したかったのです。しかたのないことですが、卒業式が中止になってとても残念です」とつづった。

続けて「妻は卒業式が行われるはずだった日の夜、次男に『自作の卒業証書』を長男と一緒に手渡して、自分達なりに卒業式を行ったようです。あきらめない妻らしいです」と、妻による次男の卒業式の写真を公開。「よかったね。病室にいながら幸せな気持ちになりました。ふたりとも、卒業おめでとう」と祝福した。