尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(73)が、文科省が学校再開後に夏休みを削減するなどして補習授業を行う考えを示したことを受け、「子どもたちキレますよ 無気力になりますよ 不登校激増しそう」と危惧した。

尾木氏は21日、ブログを更新。「びっくりびっくり 今日の記者会見で再開後のこと話した文科省 ・補習授業をやる ・夏休み削減 打ち出しました!」と同日行われた萩生田光一文科相の会見に触れ、「ほんとにそんな単純な数字合わせしか頭に浮かばないとは呆れます 呆然とします」と批判した。

平日の放課後や夏休みなどを使って補習授業を行うとの方針に「子どもたちキレますよ 無気力になりますよ 不登校激増しそう」と指摘。「海外と比較するあまりにも硬直した発想と子どもたちの悩みも聞かない姿勢、恥ずかしいです! そんなことなら失礼ですが、小学生でも浮かぶのではないでしょうか!」と嘆き、「今 文科省が考えるべきはもっと本質的な改革の見通しを示すことではないでしょうか!」と訴えた。

また「そもそも全国一斉休校以来 夏休みを超える長期間(二カ月近く)あったにもかかわらず何の策も考えてこなかったのでしょうか?」と疑問を呈し、「こんな方針では、再開出来ても子どもたちの学力格差が大きく開き、授業が成り立ちません。崩壊する可能性さえあります! いくら履修主義でうわべだけ誤魔化しても低学力の子どもたちを大量に生み出し 日本の国力はガタ落ち 世界から落ちこぼれるのではないでしょうか?」と危惧。「もっと《ピンチをチャンスに切り替える》発想とオンラインなど遠隔授業体制の整備、急がないとーー広く深く考えて欲しいですね」とつづった。