米ロックバンド、ボン・ジョヴィのニューアルバム「ボン・ジョヴィ2020」の発売が10月2日に決まったことが23日、発表された。

同作は、もともと5月15日に発売される予定だった。

新型コロナウイルスに加え、ジョージ・フロイド氏の死で巻き起こった人種差別撤廃を求める国民的ムーブメントなど、衝撃的な出来事を経験したボーカルのジョン・ボンジョヴィは自宅のスタジオで曲作りに取り組み、新たに2曲「アメリカン・レコニング」「ドゥ・ホワット・ユー・キャン」を追加した。「自分は歴史の生き証人なんだ」とし、「アーティストが授かった最大の才能とは、我々の心を動かすさまざまな問題について、声を上げて語れる能力のことだと信じている」とコメントした。

多方面にわたる慈善活動で知られるジョンは、外出規制が始まってから最初の数週間、自身の財団が運営するニュージャージー州レッドバンクの「JBJソウル・キッチン・コミュニティ・レストラン」で、困窮している人々に食事を提供する手伝いをした。同レストランの“殿堂入り皿洗い”を自称するジョンは、妻ドロシアが撮影した写真に「普段していることがやれない時は…今、自分に出来ることをやろう」というキャプションを付けてSNSに投稿。このアイデアを即座に行動に移し、「ドゥ・ホワット・ユー・キャン」が出来上がった。

同曲は特別チャリティー番組で、アコースティック演奏で初披露。集まった600万ドル(約6億6000万円)もの寄付金は、新型コロナウイルスで大打撃を受けた故郷ニュージャージー州支援にあてられた。