堺雅人主演のTBS系日曜劇場「半沢直樹」(日曜午後9時)の27日放送の最終話世帯平均視聴率が32・7%(関東地区世帯)だったことが28日、ビデオリサーチの調べでわかった。

第1話は22・0%、第2話は22・1%、第3話は23・2%、第4話は22・9%、第5話は25・5%、第6話は24・3%、第7話は24・7、第8話は25・6%、第9話は24・6%だった。

13年に放送され、主人公の半沢直樹が銀行内の不正の数々を暴いて人気を得たシリーズの続編。子会社への出向を命じられる衝撃のラストで幕を閉じた前作に続き、出向先で奮闘する営業企画部長・半沢と銀行本店への復帰し、営業第二部次長として活躍する半沢の姿が描かれる。4月スタートの予定だったが、新型コロナウイルスの影響で約3カ月、放送開始が遅れた。

最終話で、伊勢志摩ステートから箕部幹事長(柄本明)への金の流れが記された決定的証拠は、大和田(香川照之)と中野渡頭取(北大路欣也)によって箕部の手に渡ってしまった。怒りに燃えた半沢(堺雅人)は3人に対して1000倍返しを誓うも、帝国航空再建プロジェクトから外されてしまう。

頭取に裏切られ、バンカーとしての熱意を失いかけていた半沢だったが、森山(賀来賢人)と瀬名(尾上松也)に背中を押され、もう一度立ち上がることを決意する。そして渡真利(及川光博)と共に紀本常務(段田安則)の居場所を突き止めた半沢はある衝撃の事実に行き着く。

しかし、中野渡頭取が債権放棄を認める会見の日は目前に迫っていた。半沢はタイムリミットまでに箕部の不正を暴く決定的証拠を見つけ出し、バンカーの誇りと正義、そして銀行の未来をかけた全身全霊の倍返しをたたきつけることが出来るのか。

◆直木賞作家池井戸潤氏の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。13年7~9月放送され、平成のドラマで視聴率1位(最終回42・2%=ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。ドラマ内の半沢直樹の名言「倍返し」が同年の流行語大賞にも選出されるなど、社会現象になった。今作は同氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の映像化となる。