女優広瀬すず(22)が新型コロナウイルスに感染したことを6日夜、所属事務所が公式ホームページで発表した。同日、PCR検査を受け、夜に陽性の結果が出たという。体調の異常や症状などは、発表時点で出ていない。事務所によると、撮影に参加している作品の集団検査を受け、感染と診断された。今後は保健所の指示に従い、適切に対処するという。

関係者によると、この作品は来年公開予定で吉永小百合主演の映画「いのちの停車場」(成島出監督)。同映画では近々、石川県などでのロケも予定されており、広瀬もこのほど久しぶりに撮影に入る予定だったという。

同映画では徹底したコロナ感染予防策をとっており、広瀬も久々の参加にあたりPCR検査を受け、陽性となった模様。症状がなかったため、広瀬自身、陽性という結果に驚いているという。製作・配給の東映の関係者は「7日以降、撮影をどうするかは現在、協議中です」と状況を説明した。

「いのちの停車場」は、9月4日に東映東京撮影所でクランクインし、クランクイン前に全スタッフ、キャストがPCR検査を受けて撮影に臨んでいた。検査は、映画の製作委員会に名を連ねる木下グループの協力の下、同グループが導入した最短30分で検査結果が判明する「リアルタイムPCR装置」で実施。同11日に同所で行われた撮影現場会見の際も、取材に駆けつけた38社、86人の取材陣全員にPCR検査を行い、陰性が確認された上で行った。

広瀬は、吉永演じる医師が、石川県の実家へ戻って在宅医療を行う診療所を支え続ける、訪問看護師を演じる。会見の際は、コロナ感染予防対策のために置かれたアクリル板越しに、吉永と手を振り合い、笑みをかわした。

広瀬は今後、今秋放送予定のフジテレビ系ドラマ「世にも奇妙な物語'20 秋の特別編」が控えているが、同局によると撮影はすでに完了しているという。

また最近では先月29日、オンラインイベントに出席。元気そうに笑顔を見せていた。所属事務所では広瀬のコロナ陽性をうけ「仕事関係者、共演者の皆様、応援してくださっているファンの皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛け致しますことを、心よりお詫び申し上げます。引き続き、所属タレント・スタッフの感染防止及び予防対策を徹底し、安全の確保に努めてまいります」としている。