東京・千代田区の国立劇場で3日、「12月歌舞伎公演」が初日を迎え、中村福助(60)が第2部の舞踊「鶴亀」で、今年1月の歌舞伎座出演以来、約11カ月ぶりとなる歌舞伎の舞台をつとめた。国立劇場への出演は7年ぶり。

福助は同演目で、女帝として優美な舞を見せた。「今年は皆様も大変な年であったと思いますが、来年は穏やかな年になりますよう思いを込めて、踊らせていただきます」と話している。

第2部はほかに松本白鸚による「天衣粉上野初花 -河内山-」、市川染五郎による「雪の石橋」。

第1部は中村時蔵、中村芝翫、尾上松緑による「三人吉三巴白浪」。

26日まで(15日は休演)。