ハロー!プロジェクトのアイドルグループ、Juice=Juice宮本佳林(22)が10日、東京・日本武道館のコンサート「Juice=Juiceコンサート2020~続いていくSTORY~宮本佳林卒業スペシャル」でグループから卒業した。

宮本は13年のグループ結成当初からのオリジナルメンバー。昨年にソロライブを成功させる実力の持ち主で、グループを引っ張ってきた。今年6月に予定していた卒業公演が新型コロナウイルスの影響で延期になったが、この日約7年のグループ活動を終えた。

終盤には「ハロプロエッグに加入してから12年間、Juice=Juiceとしてメジャーデビューしてから7年間、ここまで活動して来られたのは、皆さんのおかげです」と感謝した。

「思い出すのは楽しいことばかりですが、つらいことも沢山ありました」といい「どんどん後輩が先にメジャーデビューしていってしまったり、メジャーデビューの時に足を骨折してしまったり、体調不良で活動を休止してしまったり…」と振り返った。

そして「普段、ありがとうの言葉を言葉でいうのが恥ずかしくて、パフォーマンスで伝えるなんていっていますが、今日は言葉でも言わせてください」と前置きし、「Juice=Juiceファミリーの皆さん、私を応援してくれてありがとうございます。こんな変な私を理解して居場所をくれたメンバーの皆も本当にありがとう。メンバーのみんなが大好きです」。

最後に「Juice=Juiceの宮本佳林を愛してくれてありがとうございました」と笑顔で呼び掛けると、声援を送ることの出来ないファンからこの日1番の拍手が響いた。

コンサートではメジャーデビューシングル「ロマンスの途中」や宮本のソロ曲「未来のフィラメント」など全22曲を披露し、約6500人の観客を魅了した。宮本は今後、ソロで活動していく。

リーダーの金沢朋子(25)からグループを代表してメッセージが送られた。「友人のような、家族のような、でもそのどちらとも違う、特別な存在です…無事、今日という人迎えられて本当に良かったね。改めて、卒業おめでとう」などと涙声で読み上げた。

アンコールの最後の曲を歌い上げると、宮本以外のメンバーが会場を先に去った。宮本は「こうやってみなさんと一緒の時間を過ごすことが出来るライブが出来たことが、本当に幸せだと思います。本当にありがとうございました!」というと、手を振りながら花道を歩き、出入り口で一礼して締めくくった。

宮本佳林公式のYouTubeチャンネルが開設され、午後9時にこの日初披露した「未来のフィラメント」のミュージックビデオがアップされた。