平手友梨奈(19)が7日、東京・新宿の花園神社で行われた映画「さんかく窓の外側は夜」(森ガキ侑大監督、22日公開)大ヒット祈願イベントに出席し、今年の抱負として色紙に「未」とつづった。

志尊淳(25)から「未来?」と聞かれると「未知。この先、どういう道が待っているか分からないし、歩んでいくか分からないから」と説明。その上で「自分は、まだまだ未熟なんですけど、キャストの皆さん、監督、スタッフの皆さんが、とても温かくて良い現場。ありがたい経験をさせていただいた」と、1年前の撮影をともにした志尊と岡田将生(31)ら共演者、製作陣に感謝した。

成人式が近く、経験済みの岡田と志尊には20歳とはどういう年だったか、19歳の平手には20歳でやりたいことは? と質問が飛んだ。まず、岡田が「大学を辞めて、この仕事一本でいこうと決めた。親に、役者一本で行きたいと言う…緊張の時。映画も出させていただいた。20歳は大事な年」と語った。その上で「映画の撮影が本当に好きで、映画作りにずっと携わっていきたいというのが、特にあった。徐々に徐々に20歳になる前から意識し、たくさんの作品に出させていただいて今、立っているのは感慨深い」と、映画に携わりたいという思いが、今につながっていると語った。

志尊は、14年から15年にかけて「烈車戦隊トッキュウジャー」に主演し、また所属事務所ワタナベエンターテインメントの若手男性俳優集団D-BOYSとD2のメンバーとしても活動した。そのことを踏まえ「戦隊ものが終わったのが20歳。1人じゃなくグループで活動する機会が多かった中で、ここから自分で自立しなきゃいけない、支えられるだけでなく、必要なものに責任を負うと。役者をやらせていただくために、経験させていただいた中で勝負するんだ、という節目の年」と振り返った。

平手は、今年やりたいことは? と聞かれると「やりたいこと…何ですかねぇ?」と考えた。志尊に「20歳になって僕らとしたいことはありますか?」と聞かれると「う~ん…。ずっと言っていたのは、お出かけ、とか」と答えた。岡田が「撮影中、ずっと言っていてね。時間も合わず、コロナ禍で行けないね、って言っていたね。お出かけしましょ」、志尊が「20歳になったらお出かけできますね、何も気にせず」と優しく語りかけた。

そんな中、平手が胸を手で押さえる一幕があった。岡田から「苦しくなった?」と語りかけられた平手は「おふたりの20歳のエピソードを聞けて、やはりすごいなと思ったし、20歳は節目になる年なんだと聞いていて思いました」と、岡田と志尊の話を聞いて、胸が一杯になったことを示唆した。

「さんかく窓の外側は夜」は、漫画家ヤマシタトモコ氏の同名漫画の実写化作品。幼い頃から幽霊が見える特異体質に悩まされる三角康介(志尊)は、働く書店に現れた除霊師冷川理人(岡田)から「僕といれば怖くなくなりますよ」と言われ、ともに除霊作業の仕事をすることになる。そんな中、半澤刑事(滝藤賢一)から1年前の未解決殺人事件の捜査協力を持ちかけられ、調査を進める中、自殺した犯人の霊と出会う。霊を通してみた情報を元に、真相へと近づいていくふたりの前、呪いを操る女子高生・非浦英莉可(平手)が現れ、驚愕(きょうがく)の真実にたどり着く物語。