女優高橋ひかる(19)がとにかく早口で驚いた。芸能取材歴4年目の個人的主観だが、今まで直接話を聞いたタレントの中では群を抜いていた。

滋賀県出身の高橋は、14年「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを獲得し芸能界入り。ファッション誌「Ray」の専属モデルでもある。日本テレビ系バラエティー「スクール革命!」ではキレ味鋭い関西弁を持ち味に、芸人相手の掛け合いでも存在感を発揮している。

意外なノリの良さでテレビ越しに新しい一面を垣間見た気がしていたが、実際に会えばさらにエネルギッシュ。1年半ぶりのドラマ出演作となる日テレ系「レッドアイズ 監視捜査班」について話す際もかなりのスピード感だったが、特に高橋の勢いが止まらなくなるのはラジオなど好きなものへの愛を語る時で、「興味があることに対して思いが止まらなくなるんです。好きなことに対しては考えてしゃべってないんです。頭の中に入っているので」と説明する。

高橋自身にあまり速さの自覚はないようで「こういうインタビューの時は考えをきちんとまとめて話したいので、ゆっくりしゃべります」と高速で話した時には、周囲の関係者から「速いよ!」とつっこまれていた。「ほんとですか~? 速いですか~?」とたじたじの表情が愛らしく、つい笑ってしまった。

断っておきたいのは、決して否定的に感じたのではなく、むしろ好感を持ったということ(後に控えるテープ起こしを想像して一抹の不安は抱いたが)。来年20歳を迎えるとあり、抱負については「女性らしさというか…しゃべっていることを頭の中でまとめて、分かりやすく、端的に伝えられるようになりたい」。話しながら照れていたが、人を楽しくさせる明るいオーラは天性のもの。女優もモデルもバラエティーもラジオも、のびのびと躍動する高橋を見ていたい。【遠藤尚子】