米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが28日、第93回アカデミー賞長編アニメ部門にエントリーされた27作品を発表し、日本からは記録的な大ヒットとなった「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」やスタジオジブリの「マーヤと魔女」など6作品が名を連ねている。

日本からの他4作品は、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した「ルパン三世 THE FIRST」、湯浅政明監督の「きみと、波にのれたら」、スタジオコロリド制作の「泣きたい私は猫をかぶる」、大橋裕之のマンガを原作とした「音楽」。エントリーされた27作品の中から最終的な候補となる5作品が選ばれる。

2003年にアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」の日本国内の興行記録を塗り替えた「鬼滅の刃」が、5作品に選ばれるか期待される。他に有力候補とみられているのは、ピクサーの「2分の1の魔法」と「ソウルフル・ワールド」、ドリームワークス・アニメーションの「トロールズ ミュージック★パワー」などで、ノミネーションは現地時間3月15日に発表される。

昨年はエントリーされた「天気の子」が最終候補から漏れ、日本作品がノミネートされれば2018年の「未来のミライ」以来3年ぶりとなる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)