落語家三遊亭とむ(37)が1日、半生を書籍化した「宙跳ぶ落語家 三遊亭とむ」(松垣透著、彩流社)のオンラインPR会見を行った。

タレント末高斗夢としての活動を経て、11年に三遊亭好楽に弟子入りし落語家に転身。落語家10周年の道のりをインタビューからまとめた。

とむは「活字にすると、自分は嫌なやつだなと思います」と笑い、「ひらめきで落語界に入ってしまい、僕自身ナメていた。兄弟子から異質な目で見られたところも赤裸々に書いてあります」。自身を「キングコングの西野(亮廣)くんの成功していない版」とし、「理屈はしっかりしているが結果につながらない。他人からはこう見られているのかと、この本を通して自分のダメなところがよく分かる」とした。

19年10月に行った独演会では、宙づりの“フライング落語”を行うなど、個性的な芸風を打ち出している。「スーパー歌舞伎はあるのに、スーパー落語は誰もやらないので、若いうちに挑戦しようと。1回転するだけでもあれだけ大変で、ジャニーズってむちゃくちゃすごいとあらためて思った」。

かねて「真打ちになって日本武道館で襲名披露」を宣言している。「2020年はコロナ禍で、宙づりで飛んでる場合じゃなかった。安心して会場が満員になるタイミングで、最短で今年の秋にやりたい。フライングで師匠も飛ばしたい」。

3月に第2子が誕生予定。「僕の落語家10周年がつまっている。知らない落語家の話でも読み応えがあるので、真打ちに向けて、1人でも多くの方に読んでいただいて、うちの家庭を助けていただきたい」と話した。