最新曲「おまじない」が好調なシンガー・ソングライターほのかりん(24)が、人気アニメ「厨病激発ボーイ」の舞台化作品で、初めてヒロイン役に起用された。

舞台出演は7年ぶり。ここ数年は曲作りと歌手活動に主軸を置いてきたが、今月には「週刊プレイボーイ」でグラビアを披露するなど、関係者は「彼女の優れた感性を歌以外でも発揮させたい」話している。

舞台「厨病激発ボーイ」は、れるりりによるボーカロイドを使った楽曲だったが、16年には小説になり、17年には2・5次元で舞台化、さらに19年にはテレビアニメが放送され、人気を高めてきた。

作品は、厨二病(中2病で、中2の頃の背伸びしがちな言動を自虐するネットのスラング)をこじらせまくった男子高校生4人の痛快コメディー。

出演者は「ヒーローに憧れる」野田大和役に「NARUTO」などに出演した辻諒、「イケメンだが超オタク」の高嶋智樹役には「テニスの王子様」で人気の吉沢翼、「右腕に暗黒神を宿す」中村和博役には「刀剣乱舞」で知られる健人、そして「黒幕気取り」の九十九零役は「舞台第五人格」などで注目される磯野大が演じる。

ほのかが演じるのは、この4人の妄想と暴走に巻き込まれる聖瑞姫(ひじり・みずき)役で同舞台の中では紅一点の出演となる。舞台関係者は「パラレツなイケメンたちが勢ぞろいする中に、特異な世界観を持ったほのかりんが加わることで異色な組み合わせの学園コメディーになりそう」と話している。

ほのかも「コロナ禍で鬱積(うっせき)した気持ちを跳ね返し、ゴールデンウイークの後半は思いっきり楽しんでもらえるような舞台にしていきたい」と意欲を見せている。

脚本と演出は演劇ユニット「SUGARBOY」主宰者でもある川尻恵太氏が担当する。

同舞台は「大好評だった前回の舞台公演に対して、続編を求める声が殺到していた」ことから、オリジナルストーリーによる新作として、キティとフォーライフが共同で再舞台化することになった。

公演はライブ配信も予定。人気のニコニコ動画「踊ってみた」との融合も検討中で「キャストの発表会や本編につながる予告動画についても今後、配信を行いたいと思っています。今だからこその舞台作り、話題作りを考えていきたい」という。

公演は5月4日から8日まで東京・新宿歌舞伎町の新宿FACEで全9公演を予定。チケットはS席8500円、A席7000円。公式サイトはhttps://www.cgboy.net