菅田将暉(27)が10日、都内のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「花束みたいな恋をした」(土井裕泰監督)大ヒット御礼トークイベントで、自身が演じた「山音麦」に対し、映画にはまりすぎた男性が感情移入しすぎた結果、麦の恋人・八谷絹を演じた有村架純(27)と付き合っていたと、勘違いする人が続出していると明かした。

「花束みたいな恋をした」は、京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った21歳の麦と絹が、好きな音楽や映画がウソみたいに一緒で、恋に落ちて同居を開始も、いざ就職が決まると生活や現実が見え、ぶつかり合い…そんな2人の忘れられない最高の5年間を描いた。

菅田は「よく聞くのが、麦君に感情移入しすぎて…1こ、1この出来事だ、何だかんだ…。『過去に、これあったな』が積み重ね過ぎて」と周囲の男性の反応を明かした。その上で「(映画にはまった男性が)だんだん麦君になりすぎて、いつの間にか、有村架純と付き合っていた過去が出来上がっていて。『俺、付き合ってたんだ』みたいなの、すごい聞きましたね。このジョーク、何回も聞いた」と語った。これには土井監督も苦笑した。

「花束みたいな恋をした」は、91年の「東京ラブストーリー」、16年「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、17年「カルテット」など、連ドラの名作を数多く手掛けてきた脚本家の坂元裕二氏(53)が、15年冬から20年秋までの東京を舞台に書き下ろした最新作。ラブストーリーの脚本を手掛けるのは、04年「世界の中心で、愛を叫ぶ」(行定勲監督、共同脚本)以来で、オリジナル作品としては初の映画脚本となる。坂元氏は3年前、某所で菅田と2人きりになった際「ラブストーリーをやりたいです」と言われ、その前後で進んでいた企画を菅田と有村が、どういうシチュエーションを演じたら面白いかと考え、脚本を当て書きした。

1月29日の封切り後、7日までに全国興行収入(興収)ランキングでV6を達成し、興収26億4885万6990円、動員196万4200人を記録している。6、7日の週末2日間で興収1億5617万2270円を記録。10日までに興収27億円、動員は200万人を突破しており、興収30億円突破も視野に入ってきた。“はな恋現象”と言っても過言ではないヒットを続けている。

この日は、映画のインスパイアソングも手掛けたAwesome City Clubが駆けつけ「勿忘」のアコースティックバージョンを生歌唱した。自身、歌手活動も行っている菅田は「最高! 何か、久々にライブみたいなのが見られて、感動しました」と感激。Awesome City ClubのPORINは「緊張したぁ…良かった」と喜んだ。