お笑いタレント、渡辺直美(33)が20日、4月からアメリカを拠点にピース綾部祐二(43)とともに、出身地・茨城のFMラジオの番組を始めることを明らかにした。

この日、都内で遊びと学びのオンラインサービス「ラフ&ピース マザー」のオンラインオープン記念イベント「世界は君を待っている!~渡辺直美と考えるグローバル社会に役立つ教養力~」に出席した。

アメリカでの仕事について聞かれると「ニューヨークに茨城の先輩の綾部さんがいるので、新しくできる出身地のFMで発信していこうということです。今のところ、それだけ決まっています」と笑った。

「コミュニケーションの大切さ」というテーマについて、渡辺は「大切ですね。いろいろな人に支えられていますから。私は小さい頃から、ものまねをしたりして、人と話していた」と振り返った。4月からは米国に拠点を移して活動する。「今の時期はコロナだからないけど、前はハグとかボディーでのコミュニケーションも海外の方は大切にしていた」と話した。

そして、初めて渡米した頃のことを振り返って「2014年、25歳の時に初めてアメリカに行った頃は恥ずかしかったけど、自分のことを発信するのが大切だなと分かった。自分の意見を自分の口から発信する事が大事。海外では結構、はっきり言われることもあるけど、優しい言葉もはっきり言ってくれる。街を歩いていると、渡辺直美だと知らなくても『あなたの、その服いいね』『あなたの、その髪形いいね』と声をかけてくれる。自分で、今日はいいなと思っていても、かけられないこともあったんですけどね」と笑った。

「クリエイティビティの育て方」というテーマについては、渡辺は「私はひとりっ子なんですけど、1人でいる時間が多いから、小さな時から『自分がアーティストになったら、でかい舞台で踊るんだ』と想像することがあった。自分の思ったことに、ちょっと先を考えると、ほぼ実現している。この時期にアメリカ行って挑戦したいな、こういうことをしたいなと、いろいろなパターンを考えることがすごく大事なこと」と話した。

そして、想像、妄想することの大切さを「小さい頃にものまねしていた人たちに、この世界に入ってたくさん会った。ビヨンセのことが大好きで、家でまねしていたの。この世界に入って、ビヨンセの歌っているまねしたら、2年後にビヨンセが来日してハグしたのはびっくりでしたね。でも、ものまねしたからって、会えるわけじゃないですよ」と笑った。そして「アメリカで、これから1人で挑戦していく。ビヨンセと一緒にライブをやって、踊りたいなと思う」と夢を語った。

日本での生活について「9・9割が仕事で、プライベートがなかった。それが幸せだと思っていた。でも、ふと立ち止まった時に、趣味もない。自分を成長させてくれるプライベートの時間を持ちたいと思った」と話した。

前日19日には東京五輪の開閉会式を巡り、演出統括役だった佐々木宏氏(66)が渡辺の容姿を侮辱する演出を提案した問題について言及。YouTubeで「私は渡辺直美を表現する。自分が好き」と話した。

渡辺は「自分にしかできないことは、全員にあるはず。落ち込むこともあるだろうけど、自分を信じて、自分を守って。私は大人になってから、それに気が付いた」と話した。

そして「私がみんなを笑わせるのは、自分がおもしろいと思うより、見る人が楽しんでくれるようにと思っている。ポジティブに行きたい。でも、ネガティブもいいんですよ。両方あるからいんですよ」と話した。

「もうすぐ新学期!変化への適応力を高めよう」というテーマには「私も4月から新学期みたいな感じ。新しい場所に行って、自分で開拓して行かなくてはいけない。人、場所、ケータイとか(笑い)。全部、英語で自分で1個、1個、開拓していった。学生だったら、新しい筆箱、新しい消しゴム。この先、未来の自分が楽しく生きて行くには、過去の自分が準備しなくてはいけない」と自身で準備することの大切さを強調した。

芸能活動を続ける中で、誹謗(ひぼう)中傷を受けることもあった。「私には声援も、声援じゃない言葉もある。どっちも分かるのよね。それにまぁまぁって言っていたら、自分はどういう意見か分からなくなっちゃう。だから、まず相手の意見をよく聞いて、よく理解した上で、自分の意見を発信することが大事」と話した。

そして、子供時代を振り返って「小学校の頃って自由じゃないですか。思ったことをやって、思ったこと言っていた。私はミミズを集めて、水をかけて遊んでいた。何やっていたんだろう(笑い)。でも、同窓会でも、小学校の時の私の話になって笑う。小学校6年の時に、斎藤先生とみんなで交換日記やっていたんです。私はそれを3日くらい止めた揚げ句、3行くらい、『今日は楽しかった、最高だった』って書いて、矢印で空白を指して、『ココに自由に絵を描いて』って。斎藤先生は個性を見つめて笑ってくれた、幸せなんだなって思う。みなさんも、今いる友達を大切にしてね。20年ぶりくらいに会っても本音で笑えるから」と話した。

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