落語家林家木久扇(83)が、左足大腿(だいたい)骨を骨折し入院したことを先日報じた。手術を行った後、リハビリに入る予定で、入院は約3週間を見込んでいる。

本人はさぞショックを受けているのかと思ったら、近しい関係者は「もともと前向きな性格なので、起きてしまったことはしょうがない、リハビリをして早く高座に復帰したいと言っています」と話した。気持ちを切り替え、早くもリハビリ、復帰高座に目を向けていることに驚いた。

木久扇はこれまで、2回、がんの手術を受けている。00年に胃がん、14年には喉頭がんを患った。昨年の日刊スポーツの取材には「僕は東京大空襲で逃げ回った記憶がある。だから、がんと聞いても『空襲に比べたら大したことない。たかが、がんじゃないか』って対抗心が芽生えてくる」と話していた。今回の骨折も同じような思いでいるのだろうか。

この時の取材では、ラジオ体操や加圧ベルトを付けてのひざの上げ下ろしなどをしていることも明かした。運動を始めてからは正座からくる腰痛もなくなったとか。日頃の運動で基礎的な筋力はあるはず。高座で明るい笑顔を見ることを楽しみにしたい。