歌舞伎俳優片岡愛之助(49)が19日、ゲスト出演した尾上松緑(46)がホストを務めるオンライントークライブ「紀尾井町家話」で、先月亡くなった養父で人間国宝の片岡秀太郎さん(享年79)の最期について語った。

愛之助は「安らかに眠るように旅立ちました。最期は家族でみとることができました。役者は親の死に目にあえないということも言われますが、(みとることが)かないました」と話した。秀太郎さんのことを「普段はすごく優しくて、芸には厳しい父でした」と振り返るとともに、松嶋屋の一員として「上方歌舞伎を継承し、一層精進していきたい」と語った。

この日愛之助は「紀尾井町家話」の1周年記念配信に、松本幸四郎(48)とともにゲスト出演した。松緑、幸四郎、アシスタントを務める中村松江(55)も含め、生前の秀太郎さんとは芝居での共演はもちろん、プライベートでも親交もあったそうで、4人で秀太郎さんの思い出を語った。

秀太郎さんについて、松緑は「大先輩なのに気が若いお兄さんでした」と話し、幸四郎は「いつも芝居のことばかり考えられてるような方だった。今度の7月が復活興行だと思っていた」と悼んだ。