“9頭身美女”としても知られるモデルで女優の朝比奈彩(27)が、初主演映画「レッド・シューズ」(22年秋公開)でシングルマザーのボクサー役に挑戦することが29日、分かった。

このほど雑賀俊朗監督(62)の故郷・北九州市でクランクインした。朝比奈演じる最愛の夫を亡くしたシングルマザー真名美が、幼い1人娘のためにボクサーとして再起を目指す物語。娘は義母が育てていて、親権を取り戻すためにボクシングの世界チャンピオンを目指して奮闘する。

朝比奈は「映画主演は初めてで、お話をいただいた時は素直にうれしかった。でも、台本を読み進めるとシングルマザーなど経験のないことがあまりにも多過ぎて、大丈夫かなという気持ちもありました」と振り返っている。

高校時代は陸上部に所属した朝比奈は、100メートル12秒0、走り幅跳び5メートル30の記録を持っているアスリート。2年前からは「世界に通用するアクション女優」を目指すために、ボクシングとキックボクシングも習い始めた。

昨年は世界190カ国で配信されたNetflixオリジナルシリーズ「今際(いまわ)の国のアリス」(佐藤信介監督)に、ドレッドヘアの空手の達人・クイナ役で出演して、夢に1歩近づいた。

「最近は虐待など、悲しい事件が多くなっています。真名美は自分の子供への愛情が強過ぎますが、不器用ながらも向き合っている。大事なのは、そこから逃げるのか向き合うのかということ。向き合ってみよう、明日も頑張ってみようと思ってもらえる作品にしたいです」と話している。