「女ボブ・ディラン」と呼ばれた女性シンガー・ソングライターの中山ラビさんが4日、亡くなったことが5日、分かった。72歳だった。最近はがんで闘病を続けていた。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長男宮本一平さん。

中山さんは1966年(昭41)にビートルズの来日公演に行き、高校の英語の授業でボブ・ディランの歌と出会った。69年に第4回関西フォークキャンプに自費で参加して、京都の円山公園野外音楽堂での打ち上げコンサートでボブ・ディランの歌を歌ってライブデビューした。

ボブ・ディランから大きな影響を受けて「女ボブ・ディラン」と呼ばれ、アルバイトをしながら関西を中心にライブ活動を続けた。72年12月にファーストアルバム「私ってこんな」でメジャーデビュー。87年を最後にアルバム制作とライブ活動を停止して、88年長男を出産後は音楽活動を完全に停止した。

97年(平9)に音楽活動を再開。また、東京・国分寺の喫茶店「ほんやら洞」を77年から経営し、自ら接客もしていた。