元UFC2階級王者コナー・マクレガー(33=アイルランド)が12日、米ニューヨークのバークレイズ・センターで開催された今年の最も優れたミュージックビデオやアーティストを選ぶMTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)のレッドカーペットで乱闘騒ぎを起こしたと報じられた。

芸能情報サイトTMZなどによると、授賞式前のレッドカーペットに登場したマクレガーは、近くを歩いていた人気ラッパーのマシンガン・ケリー(31)に写真撮影をお願いしたところ拒否されたことを発端に騒動が起きたという。

ピンク色のスーツを着たマクレガーがあいさつしようと手を出して近づいたところ、ケリーが何か言葉を発し、その後ケリーのセキュリティーがマクレガーを押しのけたと伝えている。

TMZはケリーに突っかかろうとするマクレガーを警備員が制止する様子やケリーの顔面に向けて拳を突きつけ殴りかかろうとしているような写真や動画を公開している。

ネットではケリーに向かって手にしていた飲み物を投げつける様子など一発即発の様子が複数投稿されているが、周囲がすぐに止めに入って引き離したことで大事には至らなかったようだ。

マクレガーは騒動後の取材で、ケリーの自分に対する態度について何が問題だったのか分からず驚いたと話しており、エンターテイメント・トゥナイトの取材では「何も起こっていない。私は本物のファイター、実際にファイトする人としか戦わない」とコメントした。

ケリーが女優ミーガン・フォックスと交際しているということ以外はケリー個人について何も知らないと話し、2人の間に因縁はないと騒動を否定した。マクレガーの広報担当者も「ケリーのセキュリティーが過剰反応しただけ」とコメントし、写真撮影を拒否されたという報道を否定。マクレガーと婚約者のディー・デブリンさんはVMAに出席してパフォーマンスを楽しんでいたと話している。一方のケリーは、騒動についてコメントを拒否している。

過去に2人の間でトラブルがあったことは一切ないと米メディアは伝えており、実際に何があったのか謎が深まっている。マクレガーは今年7月にダスティン・ポイエーとの対戦で左足を骨折して手術を受け、先月末にギプスを外し、最近ようやく松葉づえなしで歩けるようになったばかりだった。(ロサンゼルス=千歳香奈子)