関西ジャニーズJr.出身の7人組グループ、なにわ男子が12日、待望のCDデビューを果たした。この日はチャーター機で大阪から東京へ移動。“なにわのビートルズ”さながらの異例の演出で羽田空港に降り立ち、デビュー曲「初心LOVE(うぶらぶ)」をパフォーマンスした。同曲は発売初日で売り上げ50・3万枚(オリコン調べ)に到達。期待の新星王道アイドルグループが華々しくスタートを切った。女性記者目線から見た、なにわ男子の期待値、魅力とは?

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「西からこのキラキラ感は初めて」。19年11月、なにわ男子の初単独全国ツアーをプロデュースした関ジャニ∞大倉忠義(36)の言葉で、印象に残っている。会場のパシフィコ横浜に向かう道すがら追い越したファンは若年層が多く、大倉は「ファン層は同年代が圧倒的」と話した。「こんな同級生がいたらなあ」という女の子の夢が詰まった存在なのだろう。

デビュー曲「初心LOVE」もキラキラ感満載で、ミュージックビデオでは全身ピンクの衣装に身を包んだメンバーが「初恋」を歌っている。先輩・関ジャニ∞のデビュー曲「浪速いろは節」はジャニーズ初の演歌、ジャニーズWESTのデビュー曲は「ええじゃないか」とタイトルから関西を前面に打ち出していたが、「初心-」はザ・アイドルソングで、関西弁は登場しない。

メンバーの西畑大吾(24)はNHK朝ドラに2度出演するなど演技に定評があり、昨年東京ガールズコレクションにモデルとして登場した道枝駿佑(19)は手足の長さが目を引いた。個々に華がある一方で、グループの冠バラエティー番組を持つなど親しみやすさもある。

関西色を押しすぎないなにわ男子は、関西ジャニーズとしてはある意味異色で、新鮮に映る。従来にない存在感で、若年層だけでなく広くファンを増やしていきそうだ。【遠藤尚子】