清原果耶(19)が26日、都内の一ツ橋ホールで行われた第44回山路ふみ子映画賞贈呈式で、山路ふみ子新人女優賞を受賞した。

清原はスピーチで「歴史ある賞をいただいて、心から光栄に思っています」と感謝した。東日本大震災をテーマに描いた映画「護られなかった者たちへ」(瀬々敬久監督)では、主演の佐藤健(32)が演じた連続殺人事件の容疑者の、幼なじみのケースワーカーを好演。コロナ禍の中、撮影が延期されたことを踏まえ「世の中が、どうなっていくか分からない中で、瀬々監督をはじめスタッフと歩んできた日々は、何ものにも替え難い、かけがえのない日々。これからの映画を届けられるよう、女優として精進したい」と誓った。

山路ふみ子映画賞は、客席からの質問を受けるのが恒例となっているが、客席の1歳下の女性から、役どころを演じるにあたり東日本大震災を調べたり、関係者を取材したかと質問が出た。清原は「震災当時は、まだ大阪にいたので、今回の役を演じることが決まった時に、現地に行かせていただいて、今、その土地はどうなっているかだったり、お住まいの方にお話を聞いてみたり。全部、理解は到底、できないのは分かっていたので(被災した東北の)皆さんの心に寄り添って作ることが出来れば思っていました」と語った。