米俳優アーノルド・シュワルツェネッガー(74)が現地時間の21日午後4時すぎ、米ロサンゼルス西部のブレントウッドでSUVユーコンを運転中に起こした衝突事故は、計4台の車両が関与する大事故だったことが分かった。

米ロサンゼルス市警察が地元ABCテレビの取材で明かしたもので、最初に衝突された車を運転していた女性は頭部を負傷して病院に搬送されたものの軽傷だったという。シュワルツェネッガーは無傷だった。

ABCテレビによると、シュワルツェネッガーは左折信号の矢印が赤だったにも関わらず左折を試み、Uターンしようとしていたプリウスと衝突して横転。そのはずみで他の車2台に次々とぶつかったという。

ロス市警によるとシュワルツェネッガーにアルコールや薬物使用の痕跡はなく、逮捕状も出されていない。

シュワルツェネッガーの代理人はピープル誌の取材に、事故を起こしたが無傷だったことを認め、「今、彼は負傷した女性のことだけを心配している」とコメント。飲酒はしていないとしている。本人からのコメントは出されていない。

複数の報道によると、事故が起きたのは毎年2月に開催されるPGAツアーのジェネシス招待の会場として知られるリビエラ・カントリー・クラブの近くで、ロサンゼルス・タイムズ紙によると自宅を出てすぐの事故だったという。

現場ではカリフォルニア州知事を務めていた在任中に州のフィットネス評議会の議長を務めた友人で俳優兼パーソナルトレーナーのジェイク・スタインフェルドが一緒にいる姿が目撃されているが、車に同乗していたのかどうは分かっていない。(ロサンゼルス=千歳香奈子)