米女優アンジェリーナ・ジョリー(46)が16日、バイデン米大統領が「女性に対する暴力法」に署名したことを受けてホワイトハウスを訪れ、肌の色にかかわらず暴力による傷やあざを救急隊員や医療従事者が見逃さないようにすることの重要性を訴えた。

NBCニュースのインタビューに応じたジョリーは、「私の子供たちは肌の色が異なります。皮膚科では多くの場合、白い肌に基づいて診断されることに何年も前から気が付いていました。私の打撲傷は見つけてもらえる可能性が高いですが、肌の色が濃い人は見つけてもらえず正義の機会が減ってしまう」と語った。

また、前夫である俳優ブラッド・ピットとの離婚裁判で長男に対する家庭内暴力(DV)疑惑について主張していたジョリーは、「この国は深刻なDVや児童虐待の問題について認識していない。特に他人ではなく、家庭内の誰かによるものだった場合、反応はとても少ない」と語り、女性のみならず子供への暴力についての対策も必要であると強調した。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)