演歌歌手坂本冬美(55)が約3年ぶりの本格的な演歌曲「酔中花」を5月25日に発売することが15日、分かった。デジタル配信は同14日から先行スタートさせる。

「酔中花」は、控えめでけなげな女性の心情を描いた曲。坂本は「愛してはいけない人を愛してしまった女性の心を描いた作品。本当は一緒にいたいけど、これ以上を求めてはいけない。はかなくて切ない女性像を歌っています」とアピールする。

演歌の前作「俺でいいのか」は19年8月に発売し、カラオケファンから熱烈な支持を得てロングセールスを記録した。その勢いのまま、20年11月には桑田佳祐が作詞作曲したポップス曲「ブッダのように私は死んだ」をリリース。新境地を開き、若者を中心とした新たなファン層を拡大。同年にはYouTube配信も始め、飾らないトークと見事な歌唱が話題に。今年2月には公式チャンネル登録者数が10万人を突破するなど、ユーチューバーとしても存在感を放っている。

そして、9月には明治座の座長公演も決まった。19年と21年の公演では友情出演した泉ピン子と息のあったコンビで話題をさらったが、今年は中村雅俊が特別出演をする予定だ。

1987年(昭62)3月4日に「あばれ太鼓」でデビューし、先月4日から36年目に突入。同30日には55歳の誕生日を迎えたばかりの坂本は、まさにゴーゴー!と快進撃を継続中。紅白歌合戦に33回出場を誇る歌姫は、デビューした昭和から平成そして令和と3つの時代を駆け抜けている。