小林麻耶(42)が、歌手で俳優の寺西優真(28)と大村崑(90)のダブル主演映画「SPELL~~呪われたら、終わり~霊能者・馬飼野俊平の事件簿シリーズ」(寺西一浩監督、23年公開予定)に出演し、女優活動を本格的にスタートすることが21日、分かった。また、同作の出演を機に「國光真耶(くにみつ・まや)」に改名することも判明。小林は「本日より、國光真耶として芸能活動をする運びとなりましたことをご報告させていただきます」と報告した。

小林は、2018年(平30)7月に整体師の國光吟(くにみつ・あきら)氏と結婚したが、今年3月10日にブログで離婚を発表。その後、同28日夜にはブログで再婚を決めたことを発表している。今回の出演にあたり「今に心を書いて念。見えないだけで念は生きています。この世には悲しいことに誹謗(ひぼう)中傷、いじめ、マウントなど、心の殺人が多く存在しています。みんなが幸せな愛の世界になる事を心から願っています。映画『SPELL』では人間として生きていく上で決して目をそらしてはいけない真実が描かれています」とコメントした。

「SPELL~~呪われたら、終わり~霊能者・馬飼野俊平の事件簿シリーズ」は、霊能者一家・馬飼野家に悪霊を退治して欲しいと相談を持ち掛けた水谷良美の家で、数々の不思議な現象が起こり、その霊現象の謎と解決に挑むホラーサスペンス。作家生活20周年を迎えた寺西一浩監督が脚本を担当し、同名小説も出版。寺西が馬飼野俊平、大村が馬飼野霊山、小林は水谷良美を演じる。

小林は、TBSアナウンサー時代に、2004年(平16)の映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のアナウンサー役など本人役で複数の映画に出演。08年の映画「花より男子F」で本人役を演じて以来、14年ぶりの映画出演とみられるが「寺西監督の脚本に魅了され、『水谷良美』に私が命を吹き込みたいと愛があふれ出ました。本格的な銀幕デビュー作品となります」と、本人役ではない水谷良美という役への意欲を強調した。

寺西は「寺西監督、作家生活20周年おめでとうございます! 監督が書き下ろした記念のホラー映画に、国民的俳優の大村崑さんとダブル主演させていただくことになり大変光栄で今からワクワクしています。そして、小林麻耶さん、北條透子さんとも共演させて頂けることも楽しみです」と期待した。

90歳の大村は、製作側によると本作で日本映画最高齢主演を記録するという。「今回、寺西監督の最新映画に、十数年ぶりに寺西優真君とダブル主演で出演します。聞くところによると日本映画で私が最高齢の主演だそうです。この映画は世界の映画祭にも出品していきますがタキシードを着て、レッドカーペットを歩きますよ。1人でも多くの人に、この作品が届きますように。90歳、元気ですよ。撮影が楽しみ!おおきに…崑」とコメントした。寺西も「大村さんとは年齢差が62歳ですが、物語に登場し、僕演じる霊能者の孫と大村さん演じるお爺ちゃんが『悪』とどのように立ち向かい問題を解決していくか、ご期待下さい!」と大村との共演に意欲を見せた。

寺西監督は「SPELLという不思議な世界を書きましたが、寺西優真さんや大村崑さん、國光真耶さん、北條透子さんなど、私にとっては『縁』のある方がたくさん出演してくださるのでうれしく思います。大切なメッセージが詰まった作品なので記憶に残る映画にしたいと思います」とコメントした。