コンポーザーのAyase(28)、ボーカルのikura(21)からなる「小説を音楽にするユニット」YOASOBIをインタビューした。掲載枠「日曜日のヒーロー&ヒロイン」にちなみ、それぞれのヒーロー、ヒロインの存在を聞いた。

Ayase 「ちょうど最近、それを酒飲みながら誰かと話していて。とある友人が、ずっと憧れていた自分にとってのそれこそヒーローのあんまりかっこよくない一面を知ったことに、めちゃめちゃショックを受けていて。『いや、俺の中のヒーローは死んだんだ』って。『だから俺は、俺がヒーローになるしなかいんだ』って(笑い)。『ポジティブだな(笑い)。それはそれでいい転換だね。いいじゃん、いいじゃん、頑張れ』って言ったんですけど。そうなった時、その熱量、自分にとってヒーローでずっと背中を見てきて、ちょっと崩れたところを見ただけでショックを受けちゃう。そんなヒーローって、俺にいるかなって考えたんです。で、完全にいないなって思ったんです。完全にいない。多分、EXILEがかっこいいと思ったから憧れましたとか、憧れとして『かっこいいなー』とかはもちろんあるんですけど。もう本当にこの人がとか、この人になりたいとか、この人を絶対にこえたい、みたいなことを個人個人で思ったことは多分一度もないから、ヒーローはいないですね」

ikura 「憧れの人はいるんですけど、今Ayaseさんが言っていたように、なれるんだったらその人みたいになりたいのか、って言われると、別に同じような人になりたいわけでもなくて。自分は自分の信じてきた物があるから、それを追求してその追求した先で、オンリーワンになりたいっていうのがあります。そういう意味では、絶対にこの人みたいになりたいっていう明確なのは、ないですね。でもやっぱり、ずっと憧れで、彼女みたいに強くありたいなって思うのは、テイラー・スウィフトさんですね。曲では弱みを見せる時もたくさんあるんですけど、ステージに立った時、彼女は戦士のような感じなので。ずっと1人で活動して、ほとんど軸は自分1人で曲を作って歌って。ステージでも世界中をこんなに巻き込んでかっこいいステージするのに、ソロっていうのがなんかすごいなって。全然まだ高いところにいるなって思うので、頑張らなきゃなって思う存在ですね」【佐藤勝亮】