深刻な気候変動が世界的な関心を集める中、大量の二酸化炭素を排出するとされるプライベートジェット機の利用を巡り、ハリウッドセレブたちへの批判の声も出ている。

タレントで実業家のカイリー・ジェンナーが車で1時間もかからない距離をプライベートジェット機で移動し、飛行時間はわずか3分だったことが批判されている中、セレブの利用状況をまとめたランキングが発表され、歌手テイラー・スウィフト(32)がもっとも利用頻度の多いセレブであることが分かった。

マーケティング会社のヤードが、セレブが所有するプライベートジェット機の動きを追っているツイッターのアカウント「セレブリティジェット」のデータを基に調査した結果をこのほど公表。

その結果、スウィフトは今年1月1日から7月中旬の間に計170回プライベートジェット機を利用しており、空にいた時間は合計は2万2923分、およそ16日間に及んだという。また、二酸化炭素排出量は合計8293・54トンで、これは一般人の排出量の約1185倍にあたることも分かった。

これに対し、スウィフトの広報担当者は「プライベートジェット機は定期的に他の人に貸し出しをしている。データだけで、全ての移動がスウィフトが行ったと判断するのは誤りである」と反論している。

実際に誰が搭乗しているのかはデータからは分からないものの、SNS上では、そもそも環境に悪影響を及ぼす側面もあるプライベートジェット機を所有していること自体が問題だとする意見なども出ている。

なお、2位にはボクシング世界5階級制覇のフロイド・メイウェザー、3位には米歌手ジェイ・Zが名を連ねている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)