英国のエリザベス女王のひつぎが安置されているウェストミンスター・ホールで16日、チャールズ国王と姉アン王女、弟のアンドルー王子とエドワード王子のきょうだい4人が、女王のひつぎを警護する儀式が行われた。

未成年の少女への性的暴行疑惑で2019年に公務から退いた次男アンドルー王子は、現役の王室メンバーのみが着用を認められる軍服を特別に着ることが許され、4人全員がそろって軍服姿でひつぎの警護を務めた。

女王のひつぎは同地に14日から公開安置されており、絶え間なく大勢の国民らが弔問に訪れている。ひつぎのまわりには24時間体制で常に軍の兵士が立って警護に当たっているが、4人はそこに加わる形で15分間ひつぎを取り囲み、黙とうをささげた。ひつぎの頭上に立ったチャールズ国王は頭を垂れており、アン王女とエドワード王子が両脇、アンドルー王子はひつぎの足元に立った。

17日には、ウィリアム皇太子、ヘンリー王子ら女王の8人の孫たちがそろってひつぎを警護する儀式が予定されており、ヘンリー王子も特例で軍服の着用が認められたことが伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)