NHKは16日、東京・渋谷の同局で、大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」(午後7時20分)の出場者発表会見を行い、出場歌手42組が発表された。

<記者の目>

初出場組は昨年と同様10組だったが、キャリア豊富な“意外な初出場”よりも、ダンス&ボーカルグループを中心に、より若年層に人気がある、SNSなどでも影響力の大きいアーティストが数多く選出された。

今年のテーマは「LOVE&PEACE-みんなでシェア!-」。愛や平和を「シェア」するのに、視聴率だけではなく、配信やSNSでも紅白が“拡散”されることを期待する狙いが見え、サブスクリプションサービスが“普通”となった今、出場の指標となる「今年の活躍」に再生数も大きく影響しているとみられる。

番組コンテンツも、テレビだけでなく、幅広くデジタルツールで楽しめる時代。この日の会見も、公式ホームページで一部を生配信するなど、時代の変化に合わせた形を見せた。とは言いながら、老若男女が注目する番組。「視聴率」も無視できず、今後発表予定という企画も含めて、どのようなバランスをとっていくのかにも注目だ。【音楽担当=大友陽平】