TBS系大ヒット連続ドラマ「ドラゴン桜」で秀才女子高生役を演じてから1年半。女優志田彩良(23)が、同局系連続ドラマ「君の花になる」(火曜午後10時)で、快活な銭湯の看板娘役を好演している。「明るい役をやってみたい」と話していた「ドラゴン桜」当時から1年半ぶりのインタビューで、成長と、新境地挑戦への思いを語った。【佐藤成】

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志田は、「ドラゴン桜」での経験を「宝物」と表現した。10月クールも、鈴鹿央士(22)King&Prince高橋海人(23)細田佳央太(20)ら「同級生」が主演クラスで各局の連続ドラマに出演している。「ドラゴン桜」生徒役のグループラインはいまだに動くという。「こういう役柄なんだけど、どう思う?」などと相談し合う関係だ。

ドラゴン桜はどんな作品だったのか。改めて志田に聞くと、18秒間考え込んでからこう語った。

「何か一生の宝物って感じですね、『ドラゴン桜』は。『ドラゴン桜』で知っていただいた方が、一番多いんじゃないかなって思いますし、出会えた仲間もそうですし、スタッフの方もそうですし、本当に熱量のすごい現場だったので、あの熱量を生で感じられて、あの日曜劇場の『ドラゴン桜』でお芝居できたっていうのは本当に宝物の時間だったなって思いますし、これから恩返しじゃないですけどしていけたらなと思います」

7月には23歳を迎えた。ストレートに4年制大学を卒業した新社会人の年だ。今後のキャリアをどう歩むのか。「今はお仕事でもっと自分のお芝居の引き出しとかを増やして、いろんな作品をみなさんにお届けできるように頑張りたいなって思っているのと、あとはやっぱりお仕事が役者であるという前に1人の人としてすてきな大人になれたらなって思っています」。

昨年のインタビューで「いろんな役をやってみたくて、例えば明るい役。清楚(せいそ)な、おとなしい役が多かったので、ギャルをやってみたくて。金髪とかいいですね」と公言していた。ギャルではないが、「明るい役」という目標は見事達成した。演じてみたい役柄は新たに生まれたのか。「サイコパス系とかは、やってみたいですね。何か非日常的な役柄に憧れがあるので、ギャルもそうですけど、やっぱり自分が通ってこなかった、普段できないことをできるのが、役者の楽しいところの1つではあるので、狂気的な役とかやってみたいです」。かつて「もともと顔が薄くて昔はコンプレックスだったんですけど、今は逆に、これも武器にできるのかなって思っています。メークさんにもメークですごく変わるねっていわれることもあったりするので、すごいそれを武器に、いろんな作品で見た目も変わってすごいなって思っていただけるようになりたいなって思います」と話していた。今回も、志田が出演しているとわからなかった、調べて初めてわかった、という声が多く届いているという。これから志田がどんな色に染まっていくのか、楽しみだ。(終わり)

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