9月30日に72歳で亡くなった落語家三遊亭円楽さんのお別れの会が2日、都内で開催された。

円楽さんの付き合いの広さを感じさせる会で、政治、スポーツ界からも数多く参列した。

超党派落語議員連盟の幹事長を務める小泉進次郎元環境相(41)は「目が温かく、無言で頑張れよと言ってくださる方でした。大きな喪失感を覚えています」と話した。円楽さんの訃報を聞いた時のことを「いてもたってもいられなくなり、円楽師匠が好きなパン屋さんに行った。よく差し入れをしていたあんぱんは売り切れでした。私だけでなく、円楽師匠のことを思って、買いに行った人がたくさんいたんだろう思いました」と振り返った。

日本陸上連盟副会長の瀬古利彦氏(66)は、円楽さんが楽太郎時代にものまねしたことがきっかけで親交が始まった。瀬古氏は「ロサンゼルスオリンピックで傷心して帰ってきた時、円楽さんが私に代わって『期待に応えられなくて申し訳ない』と謝ってました。そっくりでよかった。そうこうしているうちに本当に仲良くなって、ゴルフやったり飲んだり、酔っぱらって夜中に円楽さんに電話して、なぞかけを出したりしました」と思い出を語った。

プロレスラー藤波辰爾(68)は「師匠はプロレス大好きだった。各団体のレスラーを呼んで新年会を開いてもらったりした。プロレスラーに本当にご理解があった」と話した。

参列者には返礼品として、円楽さんが好きで差し入れの定番だった「ナカヤ」のあんぱん、腹黒ラーメンなどが渡された。