米女優シガニー・ウィーバー(73)が9日、都内のマクセル アクアパーク品川で行われた主演の米映画「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」(16日公開)来日会見に出席した。来日は、世界歴代最高の興行収入28億4737万9794ドル(約3559億円)を記録した2009年(平21)の前作「アバター」のプロモーション以来、13年2カ月ぶり。

ウィーバーは、前作では戦いのさなかに絶命したグレース博士を演じた。今作では、オーストラリアの俳優サム・ワーシントン(46)が演じた元海兵隊員ジェイク・サリーと、米女優ゾーイ・サルダナ(44)が演じたナヴィの族長の娘ネイティリ(サルダナ)一家の養女で、グレース博士の実の娘キリを演じている。キリの年齢は14歳に設定され、ウィーバーの実年齢とは59歳もの開きがある。

ウィーバー含め俳優陣は、水中シーンの撮影のためにトレーニングを行い、水中で6分間も息を止めて潜ることが出来るようになったという。水中撮影は長さ36・5メートル、、幅18・3メートル、深さ9メートルのタンクで行われたといい、きつく、役を降りたいと思ったか? と質問が出た。

ウィーバーは、NOと書かれたフリップを出した。14歳役で、躍動感を出して泳がなければならなかったのでは? と聞かれると「ジム(監督)から誘われて14歳の役を演じました。自分の14歳の頃を、いろいろ思い出してやったが3、4年くらい考える時間があり、準備期間は十分だった」と振り返った。その上で「14歳の子たちをいっぱい観察して、授業にも参加して、子どもっぽいから大人っぽい声まで、いろいろ幅があるのに気付いた」と役作りを明かした。

そして「私は、撮影現場に行くのが楽しみで、しょうがなかった。自分を家に置いてきて、キリになる。キリは優しくて情熱的で、自然とのつながりを持つ。ものすごく開放感を感じた。子どもたちも私を受け入れてくれた。家族を感じた」と笑みを浮かべた。